水月(PC版:初代無印版)をプレイした感想

ノベルゲーム:商業ソフト
10 /26 2016
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遠野物語に登場するマヨイガを軸に民間信仰、民俗学、日本神話、量子力学、認識論など多分野の学問を含みながらも調和がとれた名作。
地雷の多いF&C FC01の中で唯一の良作にして稀代の神作。
「もしも来世に一つだけ18禁PCゲームを持っていくならば何を持っていくか」と聞かれれば間違いなくこれを選ぶ。

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グラフィック・シナリオ・BGM・システムいずれにおいても高水準であり、特にシステムに関しては(本作が2002年の作品なのにもかかわらず)現在の18禁ノベルゲームで本作を超えるものはないと言ってよいほどの使いやすさ。
当時はマウスカーソル自動移動などなかった時代であり、本作にもその機能は使われていないも関わらず本作以上の使いやすい作品がないと言えばすごさはわかるだろう。

特筆すべきは「右クリックを押すとその時のメニューがすぐ右に出ること」であり、例えば通常画面だとメニューにクイックセーブ・クイックロードがあるためすぐさま再開可能(さらにクイックセーブも複数存在)。
この機能はセーブデータを選ぶ場面でも使われており、同様にマウスカーソルを動かす、マウスカーソル自動移動による視線の移動などの手間が省かれてかなり負担が減っている。
なぜこの機能が現在の18禁ノベルゲームにないのか不思議でならない。
他にも右クリックの動作を選べたり縦書き横書きの選択、アイコンの変更など当時としてはかなり豊富。


各々のキャラは非常に際立っており、すぐにそのキャラの特徴をつかめるほか、髪色や名前でも区別されているため非常に覚えやすい。

BGMはボーカル曲こそないものの、全体的にレベルが高く、なにより「はずれ曲」ないため欠点が見当たらない。


唯一の欠点はシナリオが難しめな点。
これはある意味もっとも18禁である意味でもあり、早い話「18歳レベルの理解力・読解力・知識・論理力」がないと話がわからない。
昨今の状況を見るに18歳以下でも理解できそうだが、それでも上記の通り複数の学問の知識が必要のためわからない人はわからない。
たびたび論理的な話が出てくるため、知識があっても論理力がないとわからない。


またメディア化も恵まれた作品であり、小説はパラダイムノベルから1冊、ファミ通文庫から2冊、他にもファンディングや移植など。

小説はいずれも本作と設定から異なるためそれを認知しておくこと。
本作の内容がそれなりに難しいこともあり、まずは一番わかりやすく本作とあまり設定のことならないパラダイムノベル版から読むことを勧める(ただし絶版なので注意)。

移植に関してはPSP版は処理が重い、DVDPG版は話にならないとのことなので他を選ぶ方が良い。


とりあえずはこんなところかな。
紛れもなく名作です。
ではまたー
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